さて、今までマイクロ法人については何度も検討し記事にもしてきましたが、やっと前提条件が固まったので最後のシミュレーションとして今回まとめてみました。
法人を作るべきか否かは本当にそれぞれの状況次第。
なのでこのシミュレーションが他の方に役立つのかは分かりませんが、情報としてシェアさせていただきたいと思います♪
法人と個人事業の内訳について
もし法人を作るなら、以前に下記記事でも言ったように資産管理会社にするつもりです。
そして、個人の方では今まで通りブログやYouTube等の事業所得を計上したいと思っています。
ちなみに配当所得は住民税申告不要制度が廃止されて総合課税にする旨みがなくなったので加えないことにしました
また、以前にした下記のシミュレーションでは現在ある事業所得の一部を法人に移す方法で計算したので、ちょっと内容が変わってきちゃうんですよね。
そのため、シミュレーション内容を
個人:事業所得+配当所得
から
個人:事業所得
というふうに変えて、「個人事業主一本」の場合と「法人+個人の二刀流」の場合でどう変わるのか?再度シミュレーションをしてみたいと思います!
事業所得200万円の場合
※金額は概算です
※青色電子申告65万円控除あり
※数字は弥生の個人事業主のかんたん税金計算を利用して算出しています
※個人事業の方の社会保険料控除は前年も同じ年収として計算しています
※健康保険料は自治体によって変動します
※税理士費用は負担を公平にするため丸投げした場合を想定した金額としています
※2024年1月に再計算しました
ケース1:個人事業主1本
事業所得200万円にかかる各種税金と保険料
※社会保険料33.6万円iDeCo80.4万円控除後
所得税0万円
住民税0万円
国民健康保険料13.7万円
国民年金保険料19.9万円
計33.6万円
ケース2:マイクロ法人+個人事業主
マイクロ法人にかかる各種税金と保険料
法人住民税7万円
健康保険3.5万円
厚生年金9.6万円
税理士費用20万円
計40.1万円
事業所得200万円にかかる税金
※iDeCo27.6万円控除後
所得税3.0万円
住民税6.9万円
計50.0万円
二刀流の方が16.4万円高くなりました
やはり税理士費用が重いので、所得が低い場合は法人を作ってはいけませんね
事業所得300万円の場合
ケース1:個人事業主1本
事業所得300万円にかかる各種税金と保険料
※社会保険料42.9万円iDeCo80.4万円控除後
所得税3.3万円
住民税7.4万円
国民健康保険料23万円
国民年金保険料19.9万円
計53.6万円
ケース2:マイクロ法人+個人事業主
マイクロ法人にかかる各種税金と保険料
法人住民税7万円
健康保険3.5万円
厚生年金9.6万円
税理士費用20万円
計40.1万円
事業所得300万円にかかる税金
※iDeCo27.6万円控除後
所得税8.1万円
住民税16.9万円
計65.1万円
二刀流の方が11.5万円高くなりました
うーんまだまだマイクロ法人の必要性はなさそう・・・
事業所得400万円の場合
ケース1:個人事業主1本
事業所得400万円にかかる各種税金と保険料
※社会保険料52.1万円iDeCo80.4万円控除後
所得税7.9万円
住民税16.5万円
国民健康保険料32.2万円
国民年金保険料19.9万円
計76.5万円
ケース2:マイクロ法人と個人事業主
マイクロ法人にかかる各種税金と保険料
法人住民税7万円
健康保険3.5万円
厚生年金9.6万円
税理士費用20万円
計40.1万円
事業所得400万円にかかる税金
iDeCo27.6万円控除後
所得税16.5万円
住民税26.9万円
計83.5万円
二刀流の方が7.0万円高くなりました
ちょっとずつ差が小さくなってきましたね
一部決算作業を自分で行って税理士費用分を抑えれば二刀流の方が費用が安くなりますが、手間を考えるとやはりまだ旨味はないかと
事業所得500万円の場合
ケース1:個人事業主1本
事業所得500万円にかかる各種税金と保険料
※社会保険料61.4万円iDeCo80.4万円控除後
所得税15.1万円
住民税25.5万円
国民健康保険料41.5万円
国民年金保険料19.9万円
計102.0万円
ケース2:マイクロ法人と個人事業主
マイクロ法人にかかる各種税金と保険料
法人住民税7万円
健康保険3.5万円
厚生年金9.6万円
税理士費用20万円
計40.1万円
事業所得500万円にかかる税金
iDeCo27.6万円控除後
所得税29.7万円
住民税36.9万円
計106.7万円
二刀流の方が4.7万円高くなりました
これでもまだ二刀流の方がコストが高いのかぁ
某大学では所得400万円から作るメリットありと言っていましたが、税理士費用とiDeCoの恩恵を加味するとメリットは得られないようです
事業所得700万円の場合
ケース1:個人事業主1本
事業所得700万円にかかる各種税金と保険料
※社会保険料80.0万円iDeCo80.4万円控除後
所得税43.5万円
住民税43.7万円
国民健康保険料60.1万円
国民年金保険料19.9万円
計167.2万円
ケース2:マイクロ法人と個人事業主
マイクロ法人にかかる各種税金と保険料
法人住民税7万円
健康保険3.5万円
厚生年金9.6万円
税理士費用20万円
計40.1万円
事業所得700万円にかかる税金
iDeCo27.6万円控除後
所得税70.6万円
住民税56.9万円
計167.6万円
二刀流の方が0.4万円高くなりました
700万円あってもまだ逆転しない・・・だと・・・!?
ということは、損益分岐点は800万円以上か否かって感じになりそうですね
事業所得900万円の場合
マイクロ法人が全然お得にならないので、最後にもっと大きな所得の場合でもシミュレーションしてみました。
なお、事業所得を999万円にしているのは消費税が発生してくるとややこしくなるため。
また、配当金は総合課税にしないほうが有利なので二刀流の場合も分離課税にしました。
ケース1:個人事業主1本
事業所得900万円にかかる各種税金と保険料
※社会保険料103.7万円iDeCo80.4万円控除後
所得税84.6万円
住民税63.8万円
国民健康保険料78.6万円
国民年金保険料19.9万円
計246.9万円
ケース2:マイクロ法人と個人事業主
マイクロ法人にかかる各種税金と保険料
法人住民税7万円
健康保険3.5万円
厚生年金9.6万円
税理士費用20万円
計40.1万円
事業所得900万円にかかる税金
社会保険料13.1万円iDeCo27.6万円控除後
所得税113.4万円
住民税76.9万円
計230.4万円
二刀流の方が16.5万円安くなりました
ふぅーやはりここまで来ないと二刀流の旨みが出てこないようですね
でもここに私は来れない・・・笑
最終結論!私には法人はいらぬ!!!
はいということで、今までのシミュレーションからまとめるとこんな感じ↓
事業所得0〜100万円
配当所得は分離課税にして非課税世帯or配偶者の扶養に入るのがお得
事業所得200〜700万円の場合
配当所得は分離課税&iDeCo満額で個人事業主1本がお得
事業所得800万円超の場合
配当所得は分離課税&マイクロ法人と個人事業主の二刀流がお得
今まで何度もシミュレーションしてきたマイクロ法人ですが、私には必要ないと結論づけました!
というのも、今後もゆるく働く予定の私が事業収入のみで800万円超もコンスタントに行く可能性はほぼゼロだから( ´∀`)
はぁーこれでスッキリしました。
もちろん経験として作ってみたい気持ちは今でも多少はあるものの、やはりシンプルにしておいたほうがその後も身動きが取りやすいし、前回記事でも言ったように残される家族にとってもいいので、これからも個人事業主1本でやっていきたいと思っています。
ただし、今後このようなことが起きたら法人設立を検討するかもしれません。
→社会保険料削減のためマイクロ法人を作って夫を扶養に入れる
→相続対策として資産管理会社を作る
まぁ一度の人生なので、死ぬまでには(株)管理人ちーを作りたいですね〜
ブログ村参加してます(^ ^)
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以上、最後までお付き合いいただきありがとうございました♪
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