先日、イタリアの某有名高級家具メーカーの新商品発表会があり、セミナーとともに新商品を見に行ってきました。
どれも素敵で魅力的なものばかりですが、お値段は通常の家具店よりマルがひとつ以上多いんですよね(^_^;)
今ニトリなどの低価格路線の企業が伸びている一方で、こういった高級路線も好調とのこと。
このように、家具業界においても二極化が進んでいるようです。
やはり、貧富の差が広がりつつあることの影響ではないか?と思いますので、もう少し掘り下げて調べてみたいと思います。
確実にお金持ちが増えている一方で・・・
このイタリアの老舗メーカーは、ソファだけで300万円以上する高級品を扱っています。
私の会社でもそうそう扱えない商品ですが、担当者によると、ここ数年高級ラインの売り上げが伸びてきているとのことでした。
座り心地も見た目も抜群ですが、普通の会社員で手が出る価格帯ではありませんよね。
車や時計などの装飾品は、自分の収入に対して背伸びしたものを頑張って手に入れることはよくある話ですが、家具に関しては、その人の収入にほぼ比例してきます。
ということは、やはり確実にそのレベルの家具が買える人たちが増えているということですね。
一方で、ニトリも順調に売り上げを伸ばしており、ソファの売れ筋を見てみると、5万円以下のかなりリーズナブルなものが売れているようです。
サラリーマンの平均年収はここ数年右肩下がりですので、生活レベルに直接影響しにくい家具などの予算を優先的に落とすということは安易に想像できます。
この二極化が進めば、中価格帯のメーカーはもっと苦しくなる
こちらの記事でも書いた通り、日本においても貧富の差は広がりつつあります。
今後もよりその動きは加速していくであろうと思われますので、中間層の人たちの比率がどんどん下がっていくということになりますね。
ということは、家具においても中価格帯のメーカーがやはり苦戦していきます。
高級品か低価格品のどちらかでないと生き残れなくなる日がやってくるかもしれません。
最近、この流れは家具だけでなくさまざまな業種で起きていますよね。
家電でも、こだわり抜いた高級路線を打ち出すメーカーが増えており、売り上げは好調のようです。
その一方で、中古市場も伸びており、新品を買うどころか中古で充分という方も多くなってきているのです。
現場で感じること
実際に住宅業界の現場で感じることは、家具の単価は徐々にさがりつつあるということです。
やはり、中間層の方たちは、今後も下がるであろう収入のことを見越してか、ニトリやイケアで購入するケースが増えています。
そして、お金持ちが増えたという実感はほとんどありません。
それはなぜか?
100万円というお金がある世界に10人の住人がいた場合、
10人中10人が平等に10万円ずつ持っている社会(全員が中間層)から、1人が91万円を持っていて他の9人は1万円しかもっていない社会(1人だけが富裕層、残りの9人が貧しい中間層)に変わりつつあるためですね。
上記は極端な例ですが、一番比率的に多い中間層の方たちの所持金が、10万円から1万円に変わるということになりますので、やはり現場の実感としてはどんどん全体が貧しくなっているという風に感じるのです。
まとめ
この2極化は、まさにアメリカ式と言えますよね。
1人だけが富裕層、残りの9人が貧しい中間層=アメリカ式
全員が中間層=北欧式
ざっくり上記のように分けられると思いますが、現在の日本はアメリカ式に傾いてきていると言えます。
正直、どちらが正しいのかは分かりません。
どちらもメリット・デメリットがありますよね。
ただ、ひとつ言えることは、アメリカ式に傾いているのであれば、それに合わせて動くしかないということです。
そして、アメリカ式になるのであれば、1人の富裕層に入りたいですよね。
実際に、全体が貧しくなる一方で、確実に富裕層は存在しています。
そして、一般庶民が富を得る一番簡単な方法は、やはり投資なんですよね。
アベノミクスの一番の功績は、株価の上昇ですので、これによって富を得た方は本当に多いと思います。
私は、そこまでの富を求めているわけではありませんが、これからもお金で苦労はしたくありませんので、アベノミクスの波にうまく乗って、今後も資産を増やせていけたらいいなと思っています。
コメント