サイドFIREにしろ完全FIREにしろ独身と既婚でどっちが難易度が高いのかは、下記の記事でも言っている通り配偶者の属性や子供の有無によって変わってきます。
基本、扶養しなければならない子供の数が増えれば増えるほど基本的には難易度は上がっていきますよね?
しかし、少し前にも紹介した Financial Teacher Systemでシミュレーションしてみると、子供が2人までなら独身と負担はほぼ変わらないことが分かったんですよね。
ということで、今回はそのシミュレーション結果をシェアさせていただければなと思います!
4人家族の生活費は独身の4倍ではなく2倍
子供の数が増えると増えるのは、日々の生活費などの養育費と、学費や習い事などの教育費の2つ。
まず養育費のほうですが、総務省統計局の統計データ「家計調査報告書(家計収支編)令和3年(2021年)」によると4人家族の住宅費を除く月の生活費の平均は約28万円とのことでした。
そして同データで単身世帯では約13万円となっており、これに住宅費を足すと単身が1Kとして5万円(全国平均値)、4人家族が3LDKとして8万円(全国平均値)でそれぞれの月の生活費の合計は
単身世帯:約18万円
4人家族:約36万円
となり、単純に4人だから4倍ではなくちょうど2倍になるんですよね。
人数が多くなればなるほど一人当たりの単価は低くなっていきますからね
つまり、独身1馬力でサイドFIREするのと結婚して2馬力+子供2人でサイドFIREするのとでは、収支はほぼ一緒ってこと。
ということは、もちろん世話など手間は増えると思いますが、生活費の面だけでいうと独身より難易度が上がるということはないということですね( ´∀`)
しかし、問題は残りの教育費!!!
次項はその教育費の方を検証してみたいと思います。
教育費はどう用意する?シミュレーションしてみた
この教育費に関してはかけないようにすれば全然かからないし、かけようと思えばいくらでもかけられるのでなかなか難しい問題です。
そのため、ここでは平均的な教育費として
- 高校まで全て公立
- 大学は私立理系で自宅通い
で設定して、2人分の教育費の合計を2700万円としました。
こんな感じで入力すると自動で平均値を算出してくれますよ
めっちゃ便利♪
そして今回もモデルとして拙著ゆるFIREに登場する年収380万円の「まったり貯め上手さん」の場合でシミュレーションしてみたいと思います。
単純にまったりさんが2人として夫婦で世帯年収は760万円。
そして夫婦ともに47歳からサイドFIREを開始する設定です。
子供は2人想定で教育費は上記の通り。
そしてまったりさんの生活費は150万円なので、子供が2人の4人家族の場合前のデータの通りその2倍の300万円を生活費として計上したいと思います。
そして子供が巣立った後は300万円の80%の240万円、65歳以降は医療費の増大を考慮して400万円の80%の320万円としました。
この条件で入力して計算してみると、結果は下記のようになりました↓
※子供が高校生以降はキャッシュが足りなくなるので運用分を一部現金化しました
ええー!?
子供2人分の教育費2700万円が上乗せされているはずなのに99歳の時点でなんと6100万円も資産が残る結果に・・・
ちなみに以前にも載せたまったりさん1人の場合のライフシミュレーションがこちら↓
最終的に残る資産は約2700万円なので、子供が2人いても4人家族の場合のほうが資産は多く残るということになります。
子供が2人いても独身以上に資産が残せる理由
これはなぜかというと、理由は大きく3つ考えられます。
まず1つ目が、児童手当があること。
自動で生成されるキャッシュフロー表を見てみると、このように児童手当が2人分で総額約400万円もらえます。
この分が収入に上乗せされるのはかなり大きいですよね
そして2つ目が扶養控除。
子が16〜22歳までの6年間あるので、その分手取りが増えます。
そして3つ目が、子供にかかる費用は基本22年間のみなので、その後の生活費は夫婦2人になることで独身よりも圧縮できることです。
実際、こちらも独身の2倍かかるわけではなく1.5倍程度になりますよね?
そのため、よく目にする
独身と子持ち世帯では難易度が全然違う!!
という子持ち世帯の声は実はウソで、子供が2人までならほとんど難易度は変わらないどころか、子育て期間よりも長いDINKS期間によって最終的には独身より多く資産を残すことができるということが分かりました( ´∀`)
いやーこれに関しては著書の中でも子持ちだとちょっと難易度が上がるって書いちゃってるし、過去記事でも多めに用意する必要があると書いていたので申し訳ないです・・・
ちゃんと詳細にシミュレーションするって大事ですね汗
子持ちでもガンガンサイドFIREしてこーぜ!
いかがでしたでしょうか??
もちろん先にも言ったように、かける養育費や教育費によって全然変わってくるのであくまで平均値で見たらって話ですのでそこはご理解いただければと思います。
まぁこれは独身子持ち関係なく個々で生活レベルが高いとか低いとかはありますからね
さてということで、これによって今までのように
子供がいるからセミリタイア・FIREできない
という言い訳は通用しなくなってしまいましたね。
私も子供を望んでいる身として、子供にはお金がかかるものという固定概念は捨てていこうと思います(正確にはお金はかかるけどその分浮く分もあるので相殺される)
そして子供がいるからと躊躇していた人は、子供は言い訳にならなくなりましたので、ガンガンサイドFIRE目指していきましょう!!!
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以上、最後までお付き合いいただきありがとうございました♪
コメント
生き物がそんな自分の思い通りにうごくわけない。
はい生き物はそれぞれ色々な動きをしますね。
その中で一番多い動きが平均で、今回はその平均の話をしていますね( ´∀`)
セミリタイアに対する心情とか平均で表されるものじゃないからな
自分ひとりの心でさえ制御できないのに、×4になったらそれこそ難易度4倍ですまないよ。
デッドさん、心情とかそういう部分の話になるともはや何も言えませんね。
今回のシミュレーションはあくまで金銭面での話ですので・・・
まああんたの場合親戚なんかとの軋轢も、世間の目にさらされることも経験してないだろうからイケイケゴーゴーになるのも無理ないかもしれんが
だんなが仕事辞めたいと言い始めたら本当のセミリタイアを経験するのかもな
ブログでもいつも言っている通りリアルではセミリタイアしているなんて言ってないので、普通に夫からも周りからも自営業者として認識されてますよ( ´∀`)
結婚している場合、セミリタイア云々関係なく相手が失業するリスクは常にあります。
それを考えると、なおさら給与所得だけに依存するのではなく、資産所得や事業所得を得ることが重要になってくるはずですよ。
ちーさんのYouTubeや書籍を読ませて頂いております。
セミリタイアの生活費モデルや、資産運用のあり方がとても勉強になりました。
私も個人事業主として、昔から士業の業務をやりたかったのですが、収入が不安定なところがネックで挑戦出来ませんでした。
ですが、私もちょうど資産3000万円の達成が見えてきた時に、ちーさんのYouTubeや書籍に出会い、資産運用+ゆる個人事業のモデルを発信してくれたおがげで、私も会社員から個人事業主の士業として挑戦していこうと決心が付きました。
今後は士業の収益+3%ルールで頑張っていきます。
私も、妻が不妊治療をしており、悩んでいる妻をみているときに、ちーさんが同じような環境にいらっしゃっるとのことで、さらに共感致しました。
先行きの不透明な不安を感じられていると思います。
男の私としては気楽に頑張って~と声を掛けれるような心境になれません。
リラックスして毎日を過ごされて下さい。
私はちーさんの1読者の者ですが、人生の転換点になるくらい、影響を受けたので感謝しています。
これからも応援しています!
やんたにさんコメントありがとうございます!
わー嬉しいお言葉・・・泣
そして不妊治療も頑張られているというとで、本当に大変で辛い治療ですが、お互い良い結果になるといいですね♪
まぁどっちに転んでも人生楽しみましょう(^ ^)