今や共働き世帯は全世帯の7割弱を占め、夫婦どちらも働いているというのはもはや当たり前となってきています。
しかし、女性の場合フルタイムで働いている割合ってどのくらいだと思いますか??
総務省「平成30年労働力調査」によると、世帯全体の平均ではパートタイムが57.9%、フルタイムが42.0%とパートタイムの方が多くなっているんですよね。
ということは、共働きとは言ってもほぼ6割の妻がフルタイムではなくパートとして働いているということです。
実際、現在夫の扶養入って扶養内でパートをされているという方も多いのではないでしょうか?
扶養に入ると色々お得ですからね
扶養内パートって何?その仕組みとは
よくこういった夫の扶養から外れない程度に働くパートタイマーのことを“扶養内パート”と言いますが、扶養内とはどういう状態でしょうか?
通常、お互いフルタイムで働いていればそれぞれ厚生年金と健康保険組合に加入してそれぞれの給料からそれらの費用が支払われていますよね?
そしてそれらが控除された所得から所得税や住民税もそれぞれ支払っていると思います。
これは結婚していようがいまいが同じですね
しかし、結婚していて妻の方がフルタイム勤務をやめて会社の厚生年金と健康保険から抜けた場合、夫の扶養に入ることで夫の加入している厚生年金と健康保険に一緒に入ることができるというものなんですよね。
そのため、妻自身が基礎年金と健康保険料を納める必要がなくなるという割ととんでもな仕組みです(笑)
現在、専業主婦と呼ばれる全く収入を得ていない妻が全体の約3割、そして残り約7割の共働き妻のうち約6割がこの扶養内でパートをしているということは、既婚女性全体の7割以上がこの扶養という制度の恩恵を受けいているということになります。
これは思った以上に多くてびっくりしました。
ただそれだけお得すぎる制度だとも言えます
ただし、これには収入の上限が定められています。
妻の年収が103万円未満の場合、上記の基礎年金、健康保険料の免除に加え夫は満額38万円の所得控除が受けられます(配偶者控除)
そして所得税もかかりません。
よく103万円の壁とか言いますがこのことです
そのため扶養内パートはこの範囲内で働くんですね
妻の年収で変わる受けらる恩恵の違い
ということで、妻の年収が103万円未満であれば扶養のメリットを最大限生かすことができるわけですが、妻の年収が上がっていくとちょっとずつその恩恵は変わっていきます。
妻の年収が103万円を越えると・・・
- 所得税を納める必要が生じる
- 配偶者控除から配偶者特別控除へと切り替わる
妻は超えた分に関しては所得税を納め、受けられる控除も収入に合わせて変わっていきます。
130万円を越えると・・・
- 扶養から外れ自身で厚生年金・健康保険に加入する必要あり
これ以外にもパート先の基準で厚生年金や健康保険に加入しなければならない場合もあるようです。
150万円を超えると・・・
- 配偶者特別控除が満額受け取れなくなる
150万円を超えると段階的に控除がなくなっていき、201万6,000円以上で0になります(ただし夫の所得が1000万円未満の場合)
また、扶養とは関係ありませんが年収100万円までは住民税もかからないので、年収100万円以下に抑えておけば税金も保険料も全てを0ということにもできちゃいます。
そのため、
- 一切の負担なく働きたい場合は年収100万円まで
- 多少所得税や住民税が発生したとしても扶養から外れない130万円未満
が一番お得なラインとなりそうですね。
お得すぎてヤバいから改正される可能性も?
私も結婚するまでこの扶養という制度の詳細は知らなかったんですが、実際に自分も利用してみてそのお得さに驚愕しました。
というか、私がたった3000万円という資産で安心してセミリタイアできたのもこの制度の存在が大きいです。
しかし、正直独身からしたらお得すぎてオイオイって思いますよね?
現在独身の比率も増えているので、そういった層から不満の声もどんどん上がってくるかもしれません。
ただ、先にも書いた通り現在既婚女性の7割以上がこの制度を利用しています。
ということは、この制度が利用できなくなったら影響を受ける人たちが大勢いるということです。
特に子育て世代ですよね
しかもこういった子育て世代は、すでに経済的にキツいというのが現状です。
そのため、この制度をなくすということは現実的には難しいと言えるのではないでしょうか。
逆に、こういった子育て中の主婦の中には独身税を取るべきだと主張する人もいるくらいですからね(^_^;)
しかしその扶養制度ですが、正直言って私のようにまだ子供がいない人、もしくはすでに子供が成人した人には不要なのでは?と個人的には思っています。
現状として必要じゃない人にも適用されちゃうのが問題なんじゃないかなぁと。
ということで、改正されるとしたら18歳未満の子供がいる人に限るとしたらいいじゃないでしょうか?
まぁ実際には色々な反論が出てきそうですが・・・
他にもお得な制度はたくさんある!結局は利用したもん勝ち
今回、私自身がこの扶養という制度を利用したことでこのお得さについて知ったんですが、実際には知らないだけで世の中そんな制度で溢れていると思うんですよね。
そのため、この扶養制度だけがお得すぎておかしいというわけではありません。
実際、大きな声では言えませんが私的には扶養制度より株の申告分離課税の方がさらにヤバいと思っています笑
ということは、どんな立場になったとしてもお得な制度というものは利用できる可能性はあるわけです。
そのため、一番大事なことはそういった制度のことを知ることなんですよね。
ここでも情報強者であることがモノを言うということです
世の中知らないがために損をしているということがいっぱいありますよね?
実際に、世の成功者たちは私たちが知らない様々な情報を駆使して私腹を肥やしています。
というか、扶養制度なんて目じゃないくらいの規模での利得が蠢いていると思いますよ。
そのため、少しでもそういった情報を手に入れる努力をし、いかに活用していくかということですね!
利用できるものはとことん利用して賢く生きていきましょう♪
以上、最後までお付き合いいただきありがとうございました!
コメント
制度は常に変わったりしていきますからアップデートが必要ですね。
私もこの制度をフル活用しております(笑)
特に年金第三号は現代の黄金の羽根だと思います。
コメントありがとうございます!
今の自分にとって有利な制度は使い倒したもん勝ちですよね(^ ^)
世の中まだまだ知らないだけでお得な制度というものはたくさん存在するんでしょうね〜