さて、私の場合このブログでも何度かセミリタイア後は年収が100万円以下なら非課税世帯、それ以上ならiDeCo全力をおすすめしてきましたが、非課税世帯になった場合
国民年金を免除すべきか否か
というのは皆さん迷われるところかなぁと思います。
というのも、免除を申請して月約17,000円の負担をなくすとセミリタイア後の生活が楽にはなるものの、もちろん老後もらえる年金は少なくなるわけです。
とは言っても、半分は払ったことになって上乗せされるため、免除した方がお得であることは下記の記事でも言っている通り。
しかし、免除せずに満額払って付加納付をし、さらにiDeCoの掛金も増やしたらどうでしょうか?
そうしたら、ひょっとしたら免除よりもお得になるのでは?と思ったので今回ちょっとシミュレーションしてみることにしました!
国民年金全額免除VS付加納付+iDeCo
今回もいつもの如く著書「ゆるFIRE」に出てくるまったり貯め上手さんを例にして比較してみたいと思います。
まったりさんは30歳から資産形成を始めて47歳でゆるFIRE(サイドFIRE)を開始する設定となっております。
ゆるFIREはこちら↓
国民年金全額免除の場合
47〜60歳の13年間
年金掛金:0円
65歳からの年金支給額
年額:111万円
年金額については下記の記事を参考にしています↓
13年間も毎月約17,000円の保険料の支払いがないのはかなり大きいですよね。
しかし、iDeCoは継続不可となるため、47歳からは掛金は拠出できず運用のみとなります。
まったりさんは30歳からiDeCo(もしくは企業型DCがあればマッチング拠出)を始めてますので受取時の非課税の枠も
40万円×30〜46歳の16年間=640万円
とかなり小さくなるんですよね。
前回のシミュレーションでまったりさんの場合46歳時点でiDeCoは589万円相当になっている計算だったので、その後65歳まで運用を続けるとこの非課税枠は確実に超えそう。
そのため、全額免除をした場合はこのiDeCoに課税が発生する可能性が出てくるわけです。
付加納付+iDeCoありの場合
47〜60歳の13年間
年金掛金:(16,520円+400円)×12×13=2,639,520円
65歳からの支給額
年額:126万円
全額免除と比べるとその差は年15万円。
ということは、総額約264万円払って年15万円上乗せされるので、65歳から18年以上生きれば
一応元が取れるってことですよね?
そのため、平均寿命以上生きるか否かで判断する感じになりそうです。
そしてiDeCoの方はというと30〜65歳まで継続するので受取時の非課税枠は
800万円+70万円×(35年-20年)=1850万円
まであります。
47歳から掛金を月1万円にして65歳まで運用すると、年利5%で1797万円、3%で1297万円となったため、よっぽどのことがない限り課税されることなく全額受け取れるでしょう。
結論:安心のために免除はしないほうをおすすめしたい
ということで、著書の中に登場するまったり貯め上手さんのケースで今回は単純な免除ありとなしではなく、免除ありと免除なしで付加納付+iDeCoありで計算してみたら、
83歳以上生きない場合・・・免除ありがお得
83歳以上生きる場合・・・免除なしで付加納付+iDeCoありがお得
という結果になりました!
ちなみに2020年の人口動態統計を基に計算すると死亡年齢の中央値は
既婚男性約82歳
既婚女性約79歳
未婚男性約67歳
未婚女性約82歳
とのこと。
ってことは、現在の寿命に落とし込んでみると免除したほうがお得になる人の方が多そうですよね。
しかも、これはあくまで現在の水準。
これから支給額が下がっていくことを加味すると、まだ若い方はより免除するメリットが大きくなりそうです。
しかし、この寿命は年々ちょっとずつ伸びてきているということと、公的年金も私的年金であるiDeCoも長生き保険です。
なので、万が一長生きした時の備えとしてやはりかけておくべきかなぁと私は考えております!
実際何歳まで生きるかなんて誰にも分かりませんし、最後の最後にお金が足りない・・・とはなりたくないですもんね( ´∀`)
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以上、最後までお付き合いいただきありがとうございました♪
コメント
公的年金は長生きリスクに対応しているので私は免除することは考えませんでした。もっと言えば公的年金は使わずとも死んでもいいかなと思っています。
将来予測(寿命)が難しいですが一般的にはやはり免除はしない方がいいのかなと感じますね。
やっぱりそうですよねー(^ ^)
特にクロスパールさんは既婚男性なので、結構長生きするのではないでしょうか??
> 全額免除と比べるとその差は年15万円。
> ということは、総額約264万円払って年15万円上乗せされるので、65歳から18年以上生きれば
> 一応元が取れるってことですよね?
頭悪そうですね。
どこか計算間違ってますかね??
免除と比べると負担は264万円多くなるので、年15万円×18年=270万円だと思ったんですが・・・
分からなかったので、計算だったりそもそもの前提でおかしい部分があれば教えていただけでると嬉しいです(^_^;)
計算というか、考え方が間違っていると感じました。
現在の1万円と将来の1万円とでは、同じ1万円でも価値が異なると考えたほうがいいと思います。
なので、単純な掛け算や割り算では比較できないと思います。
興味がおありでしたら、現在価値とかそれ系のワードでググってみてください。
『円安』についても是非考えてみてください。
https://simple-hira.com/12054.html
それは年金だけの話ではなく円資産を持っている限り起きうるリスクですよね?
であれば資産の全部を円以外で持とうということですか??
私はリスク分散のためにドル資産も持っていますが、円で生活している以上円も持ってます。
税金が投入されている以上年金がお得な円資産であることは間違いありませんよ。
あなた、ググってないでしょ?
それとも本当に頭が悪いか。
それでよくお金関係の本を書こうと思いましたね。
円だから、ドルだから、ではないんです。
為替の変動があるから現在と未来で価値が異なる、と言っているのはないんです。
ドルに置き換えても同じで、現在の1万ドルと将来の1万ドルも価値は同じでないと考えるものだと思います。
「今日1万ドルあげるのと、1年後に1万ドルあげるのでは、どっちがいい?」と言われた場合、どちらを選びますか?
もし話を続けたいのであれば、一度ご自身で調べてみてからでお願いします。
円高とは、円の他通貨に対する相対的価値、言い換えると、円1単位で交換できる他通貨の単位数が相対的に多い状態のことです。逆に、円安とは、円の他通貨に対する相対的価値(円1単位で交換できる他通貨の単位数)が相対的に少ない状態のことです。
日本銀行HPより
円だから、ドルだから、ではないんです。
→円安の意味を聞いといて円だからドルだからではないってどういうこと??
あなたの問うた円安は上記の通り、通貨同士の話でしかありません。
為替の変動があるから現在と未来で価値が異なる、と言っているのはないんです。
→いや普通に為替も影響しますよ・・・
ドルに置き換えても同じで、現在の1万ドルと将来の1万ドルも価値は同じでないと考えるものだと思います。
「今日1万ドルあげるのと、1年後に1万ドルあげるのでは、どっちがいい?」と言われた場合、どちらを選びますか?
→他通貨と比較しての円の価値の低下と、物価と比較しての通貨の価値の低下をごっちゃにしてませんか?
為替の話をしてきたので前者に対してのコメントをしたのに、後出しで後者のことを言っています!と言われても・・・
それだったらなぜ途中に円安の意味分かってる?などと為替の話を持ち込んだのでしょうか。
もし話を続けたいのであれば、話がこんがらがるのでどちらのことを言っているのか明確にしてからでお願いします( ´∀`)
ただ、どちらであっても物価に対して円の価値が30年後どう動いているのかは分からないので、私は国民年金はリスクヘッジのために必ず入れるべきと思っています。
国民年金は障害年金や遺族年金もあるので、これ以上に優秀な円資産が他にあれば、それはそれですごいのでお教えていただきたいです。