先日、友達が建売の家を買ったので、新築祝いに行ってきました。
その前に、新しくテレビボードを買うにあたって一応専門職である私に相談があったのですが、いざお家に行ってみると、アドバイスしたものとは全く違うものが置いてありました(^^;)
それとなく、どうしてそれにしたのか聞いてみたところ、「気に入ったから」とのとこでした。
私は心の中でひそかに「またか~」とつぶやいてしまったんですよね(笑)
これ、多分業界内ではあるあるではないかと思うんですが、ほとんどの方は、家の内装に合う家具ではなく、気に入った家具を買う傾向にあります。
気に入っていて、本人が部屋全体で見ても違和感を感じないのであればそれはそれでOKなのですが、私から見ると違和感がすごくて・・・(^_^;)
今回のケースをもう少し詳しく説明したいと思います。
内装の色と家具の色
その友達の家の内装は、床材がハードメイプルという明るい木の色、建具も同色で合わせてあり、キッチンは艶のあるホワイトで、カテゴリーで言うと、全体的に明るいトーンのナチュラルモダンという感じでした。
なので、テレビボードはハードメイプルに近い木でできたタイプか、もしくはキッチンに合わせてホワイトの鏡面タイプをおすすめしたんですが、実際にはこげ茶の重厚感のあるものを選んでいたんですよね。
友達いわく、高級感があってデザインも気に入ったし、しっかりした作りだったから長く使えると思ってとのことでしたが、やっぱりテレビボードだけが浮いているように見えました。
もちろん単体でみれば素敵なんですが、全体的に明るいトーンのLDKで、そこだけが重厚感が漂っているので、やはり全体のバランスで言うとアンバランスなんですよね。
建売の場合、内装を選べませんので、好みに合わない場合は家具との取り合いが理想どおりにいかないこともあると思います。
ただ、床材などを好みのものに張り替えるとなると多大な費用がかかりますので、やはり家具でバランスを取るほうが現実的ですよね。
家具を選ぶ時は、なるべく建具の色に合わせるのが◎
今回のケースの場合は、やはり全体の雰囲気を考えて床・建具と同色か他とケンカしない白のテレビボードにしたほうが、統一感が出たと思います。
もしくは、ある程度重厚感を出したい場合は、テレビボードの色に合わせて他の家具も全部こげ茶に統一すれば、全体のバランスは良くなります。
内装の色と家具の色を別にする場合は、必ず家具の色は全て統一させるようにしましょう。
でも、床の色と建具、キッチンの色などもともとバラバラで選んだから、どこに合わせたらいいか分からない!と言う方がいらっしゃいましたら、建具の色に合わせるのが一番おすすめです。
建具と家具は同ラインで見えるので、ここを合わせるとぐっと統一感が増しますよ(^^)/
家具選びは洋服選びと似ている
私もそうですが、洋服を選ぶ場合は手持ちの洋服と合うかどうかではなく、やはり単体で気に入ったものを買ってしまいがちですよね?
気に入って買ったはいいけど、なかなか他のアイテムと合わせづらくて困るということはよくあるのではないでしょうか。
意外と、シンプルで何の変哲もないカットソーなんかが一番出番があったりします。
しかし、洋服の場合は単価が家具とは全然違いますし、数があるので色んな組み合わせを試すことができますが、家具の場合はそう簡単に買い替えたり入れ替えたりはできませんので、もっと慎重に選んでほしいなと思います。
もしトレンドをある程度取り入れたいという場合は、クッションやラグ、小物などの買い替えがしやすいもので遊ぶことをおすすめします。
まとめ
こんな感じで、日々インテリアに接する中で、リアルな家にお邪魔すると本当に勉強になることはたくさんあります。
友達の家以外に、担当したお客様の家に招かれることもありますが、せっかく内装の時点で統一感を持たせていても、家具がバラバラでとても残念に思うことがよくあります。
いつも、この内装の場合はこういった色味の家具が合いますとアドバイスはしているのですが、実際に家具を見に行くと、内装とのマッチングより、単体で気に入ったかどうかで選んでしまうんですよね。
気に入った家具を置くことも重要ですが、やはり家具は内装の雰囲気に合わせることが鉄則であるということを覚えておいていただければと思います。
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