皆さん確定拠出年金はちゃんと運用していますか?
個人型であるiDeCo(イデコ)はまだそこまで普及していないようですが、企業型に関しては現在加入者は600万人を超え、今後も増え続けていくと言われています。
そんな中、ちゃんと運用していない方が多いということが問題となっています。
特に若い世代の場合、運用額も少額のため、そこまで興味が持てないのかもしれませんね。
しかし、今は大きな額でなくても、年々運用額が大きくなっていくとどんどん周りと差がついてしまいます。
そのため、一刻も早く見直しをおすすめしたいと思います。
さて、先日私の運用状況を公開しましたが、数ある金融商品の中からなぜその商品を選んでいるのか?
そのあたりについて詳しく触れていなかったので、その理由をご紹介したいと思います。
確定拠出年金の金融商品を選ぶときに重要な信託報酬料
上記の記事でも触れていますが、まずは、60歳の受け取りまでにどのような割合で運用していくかを定める必要があります。
私の場合、現在の年齢では元本保証型0%、債券20%、株式80%としています。
そのため、この割合で保有できる商品を探すわけですが、その他に気を付けるポイントとして重要なのが、信託報酬料が安いかどうかです。
信託報酬料とは、いわばその商品の年間にかかる運用費です。
当たり前ですが、運用費は安いに越したことはないですよね。
特に、確定拠出年金は30年以上に渡って長期で運用していきますので、最終的にはパフォーマンスに大きな影響を与えると考えています。
また、安いからと言って成績と連動するかというと、そうでもないのです。
一般的に、運用スタイルがパッシブとアクティブの場合、アクティブのほうが信託報酬料は高い傾向にあります。
しかし、運用成績はそれぞれですし、ある調査では逆にパッシブ(=インデックス連動)のほうが長期的に見ると運用成績がよいとも言われています。
現在私が保有している金融商品の掛け金配分はこちら
さて、上記を踏まえて私が選んでいる商品はこちらになります。
現在下記の5種類を保有していますが、定期預金は一時的なものですので、実質4種類で運用しています。
①ダイワLバランス70
②DIAM新興国株式インデックス
③野村外国株式インデF野村DC
④大和住銀DC外国株式ファンド
りそな定期預金フリーポケット
そして、現在の掛金の配分状況はこちらです。(りそな加入者専門HPより)
この割合で掛金を割り振っていけば、私と同じくらいの割合で金融商品を持てると思います。
とりあえず、40才まではこのままの割合を維持していくつもりです。
では、次にそれぞれどういった内容の商品なのか見てみましょう。
①ダイワLバランス70
基本情報
正式名称:ダイワ・ライフ・バランス70
商品種類:資産分散
運用スタイル:パッシブ
信託報酬:年0.2376%(税抜年0.22%)
信託財産留保額:なし
騰落率(累積リターン)
6か月 +10.32%
1年 +21.43%
3年 +27.36%
(基準日2017年10月末)
運用方針
下記投資対象に分散投資し、株式の比重を高めた収益性重視の運用を行います。各資産はベンチマークとの連動を目指すパッシブ運用を行います。
【資産構成】
国内株式 : 45.00%
国内債券 : 20.00%
外国株式 : 25.00%
外国債券 : 10.00%
短期資産 : 0.00%
こちらは、最初から資産を分散してくれている便利な商品です。
このダイワLバランスシリーズには30,50,70とあり、株式の割合を表しています。
私が保有しているダイワLバランス70は70%が株式という意味ですので、一番株式の比率が高い商品ということになりますね。
私は40半ばまではハイリスクハイリターンを目指していますので、3種類の中からこの商品を選びました。
また、他にも資産分散型の商品はありますが、資産構成の比率と投資先、信託報酬額などを見て、一番内容が良さそうだったのでこれをメインに運用しています。
②野村外国株式インデF野村DC
基本情報
正式名称:野村外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI(確定拠出年金向け)
商品種類:外国株式
運用スタイル :パッシブ
信託報酬:年0.27%以内(税抜年0.25%以内)
信託財産留保額:なし
騰落率(累積リターン)
6か月 +10.72%
1年 +32.70%
3年 +31.85%
(基準日2017年10月末)
運用方針
日本を除く世界の主要国の株式を投資対象とし、ベンチマークに連動する投資成果を目指します。
こちらは外国株式をメインにした商品で、有名なMSCI-KOKUSAIをベンチマークしています。
米国メインの先進国が投資対象ですが、詳しい投資先が知りたい方は、MSCI-KOKUSAIで検索してみてください。
米国はこれからも成長が期待できますので、長期で運用するにはやはり向いていると思います。
③大和住銀DC外国株式ファンド
基本情報
正式名称:大和住銀DC外国株式ファンド
商品種類:外国株式
運用スタイル:アクティブ
信託報酬:年1.9656%(税抜年1.82%)
信託財産留保額:なし
騰落率(累積リターン)
6か月 +10.53%
1年 +34.92%
3年 +43.24%
(基準日2017年10月末)
運用方針
外国の株式を投資対象とし、分散投資によるリスクの低減とグローバルな投資機会の獲得により、ベンチマークを上回る投資成果を目指します。
こちらも②と同じ外国株式メインの商品ですが、②と違うのは投資スタイルがアクティブという点です。
そのため、上昇相場ではパッシブより高いパフォーマンスをする可能性が高くなります。
実際に、3年の騰落率を比べると、10%近く高いですね。
その代わり、下落相場ではダメージが大きくなることと信託報酬が高めですので、比率は10%以内に収めて市場の動向次第では②に変更しようと思っています。
④DIAM新興国株式インデックス
基本情報
正式名称:DIAM新興国株式インデックスファンド<DC年金>
商品種類:外国株式
運用スタイル:パッシブ
信託報酬:年0.5886%(税抜年0.545%)
信託財産留保額:なし
騰落率(累積リターン)
6か月 +17.08%
1年 +35.55%
3年 +19.90%
(基準日2017年10月末)
運用方針
新興国の株式を投資対象とし、ベンチマークに連動する投資成果を目指します。
②と③が先進国メインに対して、こちらは新興国メインの商品となっています。
こちらがベンチマークしているのは、MSCIエマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース・配当込み・為替ヘッジなし)です。
こちらのインデックスの主な投資先は、中国、韓国、台湾、インド、ブラジルとなります。
正直、中国と韓国の比率が高すぎるのが気になるんですが、りそなではこの他に新興国に投資できる商品がないので、仕方なく選んでいるという状況です。
まとめ
さて、私がなぜこの4つの商品を選んでいるのか分かっていただけましたでしょうか?
①のダイワLバランス70は元々資産分散型なのでこれひとつで完結できればいいのですが、日本株の比率が高すぎるんですよね。
そのため、それを補う形で②と③の先進国株式と④の新興国株式をそれぞれ追加してバランスをとっています。
ただ、私は別で日本株式を保有しているということもあってかなり外国株の比率を上げていますし、ちょっと攻めすぎ(笑)かもしれませんので、他で株式などを保有していない方は、以下を参考にしてみてください。
ちょい攻め型
①70%、②10%、③10%、④10%
ちょい保守型
①80%、②20%
これを参考に、一人でも多くの方が確定拠出年金の見直しをするきっかけになっていただければいいなぁと思います(^^)/
ではでは!
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